2006年07月21日(金) 21時11分

＜顧客名簿悪用＞架空の教材代金だまし取る　会社役員逮捕（毎日新聞）

　通信教育会社の顧客名簿を悪用し、顧客から架空の教材代金などをだまし取ったとして、警視庁と福井県警の合同捜査本部は２１日、東京都港区台場１、会社役員、吉田正哉容疑者（３９）を詐欺容疑で逮捕した。０４年９月〜今年６月まで全国で約１０人から計約３億１０００万円をだまし取ったとみて追及する。
　調べでは、吉田容疑者は０５年６月〜今年５月、元営業部長だった通信教育会社の顧客名簿を使って、東久留米市の公務員の男性（２９）と男性の母親（５１）に「教材代金の未払いがある」などとうそを言って、計１５回にわたって計約３９５０万円を吉田容疑者名義の口座などに振り込ませた疑い。「だまし取った金は競馬や宝くじに使った」と容疑を認めている。
　男性は行政書士の資格を取るための通信教育を受けたことがあったという。吉田容疑者は当初、男性らに数十万円を要求していたが、「通信教育会社が倒産して『街金』が債権を引き継いだ。未払い分を放っておくと大変なことになる」などと言って高額な金を要求するようになったという。福井県鯖江市の３０代の男性会社員は１人で約１億５０００万円をだまし取られた。【三木陽介】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060721-00000128-mai-soci