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オウム真理教の松本智津夫被告(51)の妻子の側近信者の男女2人が、脱税目的で銀行口座を開設し、銀行から預金通帳をだまし取った疑いが強まり、警視庁公安部は20日午前、松本被告の妻(47)が暮らす茨城県龍ヶ崎市内の自宅などを詐欺容疑の関連先として捜索した。
この口座には2002年4月以降、毎月数十万円、総額1000万円を超える資金が振り込まれ、ほぼ全額が引き出されており、公安部は妻子の生活資金に使われたとみて調べている。
地下鉄サリン事件など教団による一連の被害補償が進まない中、教団側が、不正な手段で松本被告の妻子の生活を支えていた可能性が出てきた。
ほかに捜索を受けているのは、埼玉県越谷市内の三女(23)の自宅マンションなど数か所。
公安部の調べによると、側近信者の女(35)は02年4月ごろ、コンピューターソフト開発事業を営む側近信者の男(35)と共謀し、この男に雇用されている実態がないのに、給与の支払いを受けると偽って、東京都文京区の都市銀行支店で口座を開設し、預金通帳をだまし取った疑い。
公安部は、給与を支払うよう偽装することで男の個人事業所得を圧縮し、所得税を脱税する目的もあったとみており、不正利用を禁じた銀行の約款に反して通帳を受け取った行為が詐欺にあたると判断した。
公安部によると、この口座にはほぼ毎月、側近信者の男から給与などの名目で、数十万円が振り込まれ、これまでの入金総額は1000万円を超え、ほとんどが女によって引き出されていた。引き出す際に、松本被告の三女が立ち会っていたこともあったという。
松本被告の妻や三女は現在、収入がない状態で、公安部は、この口座は妻子の生活を金銭的に支援するために開設されたとみて、押収資料の分析を急ぐ方針。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4900/news/20060720i209.htm