2006年07月20日(木) 03時09分
パロマ湯沸かし器、寒冷地に不適?民事訴訟で部長証言(読売新聞)
パロマ工業製の瞬間湯沸かし器による一酸化炭素(CO)中毒事故に関連し、2000年10月の札幌地裁の民事訴訟に出廷した同社の品質管理部長が、制御基板に「はんだ割れ」などが起きることも考慮して設定した湯沸かし器の設置条件について、「気温が10〜60度の場所」と証言していたことがわかった。
パロマが公表した事故27件のうち、北海道は最も多い15件。事故はほかにも秋田県や長野県など比較的寒い地域で目立ち、事故原因の一端に、部品の温度耐性がある可能性が浮上した。
品質管理部長が出廷したのは、1995年1月に北海道恵庭市のアパートで、女子高生がCO中毒で重体になった事故の損害賠償請求訴訟。この事故では、安全装置と連動する「コントロールボックス」(制御装置)の制御基板にはんだ割れが起きていたことが、湯沸かし器の鑑定で明らかにされた。
(読売新聞) - 7月20日3時9分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060720-00000101-yom-soci