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この事故は、パロマ工業が明らかにした27件のうち、業務上過失致死傷罪の公訴時効(5年)にかからない唯一の事例。
捜査1課の調べなどによると、上嶋さんの部屋の湯沸かし器は、発見時には電源プラグが外れた状態だったという。直前には、この部屋に泊まった上嶋さんの兄(25)がCO中毒とみられる症状で病院に運ばれた。
この湯沸かし器には、プラグが外れるなどして排気ファンが動かなくなると、ガス供給が遮断される安全装置がついている。しかし実際には、ファンが回らなくてもガスが流れるよう改造された疑いが強いとみられる。
この結果、ファンが回らない状態だったにもかかわらず、湯沸かし器にガスが流れて不完全燃焼を起こしたとみられる。
一方、南麻布の湯沸かし器の修理を担当したパロマの協力業者が、96年3月に男性(当時21)が死亡しているのが見つかった同区赤坂2丁目のマンションについても修理を担当していたことが分かった。業者は、朝日新聞の取材に「不正改造はあり得ない」と関与を否定しており、同課はだれが改造したかについても調べる。
http://www.asahi.com/national/update/0719/TKY200607180701.html