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記者会見で深々と頭を下げる(右から)小林敏宏・パロマ工業社長、小林弘明・パロマ社長=18日午後、名古屋市瑞穂区のパロマ本社で
今回明らかになったのは、福岡市で92年12月に1人、秋田市で94年2月に2人が死亡した事故などで、社内調査で各部署に散逸していた事故を示す文書が新たに見つかったという。
パロマはこれまで、事故原因はすべて安全装置の不正改造だと説明していた。しかし、27件のうち不正改造は14件で、老朽化による安全装置の劣化が4件、調査中や不明が9件で、機器に問題はないとする主張を撤回した。
また、不正改造を確認した14件で、3件は事前にパロマ社員や系列の修理業者が修理していたことも分かった。91年9月に長野県軽井沢町で1人が死亡、1人が入院した事故では社員が修理。87年1月に北海道苫小牧市で2人が死亡、3人が軽症を負った事故や96年3月に東京都港区で1人が死亡した事故では、パロマサービスショップ従業員が訪れていたという。ただ、修理と改造の関係は不明としている。
パロマの小林弘明社長は「情報を十分に把握できていなかった。経営者として認識が甘かった」と述べた。
父親の敏宏社長は、パロマ社長を兼務していた91年ごろ、事故を把握。「当時は被害者意識があった。判断ミスだった」と話した。
http://www.asahi.com/national/update/0718/TKY200607180362.html