2006年07月18日(火) 02時04分
パロマ、18件を直後に把握 6件だけとの説明変更(共同通信)
パロマ工業製のガス瞬間湯沸かし器による一酸化炭素中毒事故が相次いだ問題で、パロマの担当者らが1985年から2005年にかけて発生した18件の事故をすべて、発生直後に把握していたことが17日、分かった。パロマは14日の記者会見で、経済産業省が発表した17件のうち、同省から指摘を受ける前に把握していたのは6件としていた。
その後、新たに90年に北海道帯広市のアパートで男女2人が中毒死していた事故が発覚。パロマは17日、この事故を含む18件について、直後に担当者らが把握していたと、説明を変更した。
いずれの事故も、担当者らが「不正改造などが原因で、製品そのものに欠陥はない」と判断したため、情報が同社上層部に伝えられなかったという。この結果、会社として被害の全体像を把握することができず、抜本的な再発防止対策が遅れた。パロマの危機管理態勢に批判が集まりそうだ。
(共同通信) - 7月18日2時4分更新
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