2006年07月17日(月) 09時54分
パロマ、88年には改造認識…「91年把握」と矛盾(読売新聞)
パロマ工業製の瞬間湯沸かし器による死亡事故が相次いだ問題で、販売会社のパロマが遅くとも1988年に、同社系列の修理業者による不正改造で死亡事故が発生したことを認識し、全国の営業所に改造を禁じる文書を配布していたことが16日、わかった。
パロマは今月14日の会見で、「事故を初めて把握したのは91年」と説明していたが、実際にはその3年前に、事故と不正改造の関係をつかんでいたことになる。
こうした事実は、92年の事故で死亡した札幌市内の男性の遺族らがパロマなどに損害賠償を求めた訴訟の札幌高裁判決(2002年2月)が指摘していた。
判決によると、パロマは、87年に北海道苫小牧市で5人が死傷した事故について調査し、系列の修理業者「パロマサービス」の担当者が、瞬間湯沸かし器の不完全燃焼を防ぐ制御装置を改造していたことを把握。88年5月24日付で、全国の営業所に注意を呼びかける文書を配布した。
(読売新聞) - 7月17日9時54分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060717-00000101-yom-soci