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電子申請システムは02年度から約20億円かけて開発し、03年度末に稼働。埼玉、宮城、和歌山、岡山、福岡など12県が導入し、国は06年度の運営経費8億6200万円を予算計上している。
財務省が予算の無駄を毎年チェックする「予算執行調査」で、これまでの累計では、電子申請1件の経費が約1600万円(通常の発給は3000〜4000円)もかかっていることがわかり、「廃止を含め見直しが必要」と外務省に指摘した。
電子申請には、通常の手数料に加え、住民基本台帳カード(500円)、公的な個人認証(500円)、ICカードの読み取り機(約3000円)や各種ソフトのダウンロードが必要。5年か10年に1度の手続きなのに、手順が煩雑なことが敬遠される理由とみられる。人口の1%にも達していない住基カードの普及率の低さも背景にある。利用者側の視点を欠いたまま、巨額の開発費や運営費を投じた見通しの甘さが問われそうだ。
外務省は、住基カードの普及率が高まるなど状況が変われば、再開も検討するとしている。