2006年07月15日(土) 03時04分
「不正改造なければ…」CO中毒死、パロマ弁明に終始(読売新聞)
汗をふきながら会見に臨むパロマの小林弘明社長
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制御装置がいつの間にか不正改造されていた——。21年間で15人が死亡していたことが14日、明らかになったパロマ工業製瞬間湯沸かし器の一酸化炭素(CO)中毒事故。
「真相が知りたい」という遺族の願いが20年以上に及ぶ事故の連鎖を明らかにしたが、販売を担当する親会社のパロマ(名古屋市)は「設置後に修理業者などが不正改造したのが原因」と責任回避の発言に終始した。事故はなぜ見過ごされてきたのか、徹底的な解明が求められる。
「製品自体に問題はなかった。非常に憤りを感じている」。パロマの小林弘明社長ら幹部4人は14日夜、名古屋市の中部経済産業局で記者会見したが、最後まで謝罪の言葉を口にしなかった。問題の改造は、配線を短絡させ、排気用のファンが停止してもガスが供給されるように安全装置を機能しなくするもので、製品の延命が目的とみられるという。「メーカー及び販売会社は一切関与していない」との表現で、利用者や修理業者の改造を示唆した。
(読売新聞) - 7月15日3時4分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060714-00000014-yom-soci