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事故を起こした車と同型のトヨタハイラックスサーフワゴン=熊本県警提供
これを受け、国土交通省は近く、トヨタ側から事情を聴く。同省に報告があった以外に国内で不具合を把握していた場合などは、業務改善指示を出すことも視野に入れている。
書類送検されたのは、95年1月〜98年12月の品質保証部長(62)、99年1月〜02年12月の同部長(58)、03年1月に就任したお客様品質保証部長(55)。
不具合が確認されたのは、ハンドルの動きを前輪に伝える鉄製の「ステアリングリレーロッド」で、92年ごろから折れてハンドル操作できなくなる不具合が国内で5件、国外で24件報告された。
調べでは、トヨタは96年までの社内調査で、モデルチェンジの際、前部車軸にかかる重量が95キロ増えたにもかかわらず、従来のリレーロッドを利用したため、強度不足になっていたことを把握。事故の危険性を認識しながら、リコールを届け出て部品交換などの対応を取らなかったとされる。
このため、04年8月12日夕、同県菊池市の県道で、左カーブを曲がろうとしてハンドル操作が不能になったハイラックス(93年製造)が、対向してきた会社員(34)の乗用車に衝突。会社員と同乗の家族ら計5人に重軽傷を負わせた疑い。
同社は事故から約2カ月後にリコールを届け出た(対象約33万台)。県警によると、この時点で、リレーロッドが折れる不具合が国内28件、国外52件が同社に寄せられ、同社は96年3月以降製造のハイラックスには、改良したリレーロッドを使い始めたという。
これに対して、トヨタは、送検された3人について、「リコールへの対応に落ち度はなかった」としている。
同社によると、96年当時に把握したリレーロッドの破損はいずれも、「限られた使用状況による破損で、リコールが必要という判断に至らなかった」(広報部)というが、捜査には協力するとしている。
http://www.asahi.com/national/update/0711/TKY200607110616.html