悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年07月10日(月) 19時17分

「通信業がネット企業差別」懸念 紛争処理の仕組み検討朝日新聞

 総務省は、NTTやKDDIなどの通信事業者が、インターネットを通じて映画や無料電話などのコンテンツ(情報の内容)を提供する業者を不利に扱うのを防ぐことなどを念頭に、紛争処理の仕組みをつくる方向で検討に入った。通信事業者間の紛争のあっせんや仲裁をする総務省の「電気通信事業紛争処理委員会」の権限を強化して、扱う範囲を通信会社とコンテンツ供給企業の紛争にも広げる考えだ。

 通信の競争ルールに関する総務省の懇談会が、月内にまとめる報告書案に盛り込む。総務省は、早ければ来年の通常国会に電気通信事業法の改正案を提出したい考えだ。

 ネットを通じたコンテンツ供給は、専門企業だけでなく、大手通信企業も自社や関連会社でサービスを手がけている。業界では、通信基盤を握る企業が将来、競争相手のコンテンツ企業を差別的に扱うのではないかとの懸念も出ている。実際に米国では昨年、通話料の安いIP(インターネット・プロトコル)電話を地域通信会社が遮断する問題が起きた。

 01年に発足した電気通信事業紛争処理委は、05年末までに通信事業者同士の紛争40件を扱った。通信ベンチャー企業の主張を受け入れて、NTTドコモの通話料金設定権を制限するなど、行司役を果たしてきた。

http://www.asahi.com/business/update/0710/123.html