2006年07月10日(月) 16時25分
【中国】ネットユーザーの4割がパスワード盗難被害(サーチナ・中国情報局)
中国のインターネットバンキングにおいて、トロイの木馬型
ウイルス によるユーザーパスワード盗難事件が頻発している。アンチウイルスソフトウェアを開発する
江民科技 の調査で、4割のネットユーザーがパスワード盗難に遭っていること、5割近くのネットユーザーがパスワードなどの個人情報に対して有効な措置を取っていないことが明らかになった。
中国人民銀行が発表した「オンライン引き出し手引き」では、インターネットバンキングユーザーの口座がハッカー被害を受けた場合、損害はユーザー自身の負担になるとしている。トロイの木馬型ウイルスの横行もあり、ユーザーはインターネットバンキングの利用の際には、いっそうの注意を払う必要がある。
パスワード盗難の原因について江民科技では、約6割がトロイの木馬型ウイルスの感染によるとしている。また、9割近いユーザーがパスワードのセキュリティに関するソフトの発売を望んでいることを受け、ソフト開発を進めているという。
業界関係者は、インターネットバンキングについて、「システム自体は安全であり、盗難の被害はセキュリティを疎かにしたユーザーのコンピュータで発生している」と述べ、インターネットバンキングの管理者は、ユーザーの端末からサーバーまでの通信セキュリティを保護する義務はあるが、ネットユーザーが被った損害についての補償義務や、セキュリティ警告を発する義務はないとしている。(編集担当:堀内躍史)
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(サーチナ・中国情報局) - 7月10日16時25分更新
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