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9日午後1時15分ごろ、東京都江東区有明付近を走っていた、豊洲発新橋行きの新交通システム「ゆりかもめ」の車内で「刺激臭がした」という通報があり、乗客全員が避難する騒ぎがあった。警視庁深川署の調べによると、ビニール袋に入ったペットボトルが2両目の車両の座席の下に横倒しになり、中から液体が流れ出していた。同署で、液体は塩酸と見て調べている。列車には約30人の乗客がいたが、不調を訴える人はいなかった。
運営会社の「ゆりかもめ」(本社・江東区)によると、有明テニスの森駅で下車した乗客から、「車内で白煙と刺激臭があった」と、同社に通報があった。列車が国際展示場正門駅に到着後、同社は運行を停止させ、乗客全員を途中下車させた。このトラブルによるダイヤの乱れはなかった。
6月17日と7月1日には、東京メトロ東西線妙典駅構内や、JR千葉駅に停車中の列車内で、塩素系の刺激臭が立ち込めた異臭騒ぎがあった。この両件では事件後の今月6日、報道機関に声明文が送られてきた。