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父親は「もう少し早く帝王切開で出してくれれば、子どもの状態が違ったと思うと、つらいし、病院に怒りが出る」と唇をかみしめ「病院側は裁判でうそばかり言ってきた。過失を認め、謝罪してほしい」と話した。
母親は「この子は障害のため、『お母さん』と話すこともできない。二十四時間介護しなければならず、精神的にも肉体的にもつらい」と涙をみせた。
地裁判決は、原告側の主張をほぼ全面的に認める内容だった。胎内の女児の心拍モニターは低酸素状態を示しており、医師は帝王切開で出産を早める必要性があったのに判断を誤り、対処の遅れが重い脳障害の原因となったと認定した。
市側はこれまで医師の過失や、医療行為と障害の因果関係を否定し、同地裁の和解勧告にも応じようとしなかった。
弁護側は「両親の心痛と負担は計り知れず、これ以上の法廷闘争は耐えられない。市側はぜひとも控訴しないでほしい」と訴えた。(石川智規)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20060707/lcl_____kgw_____001.shtml