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佐藤さんは約四十五分後に救出されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。
所沢署の調べでは、佐藤さんはほかの男性作業員二人と一緒に、この会社から請け負った工作機械の移動作業をしていた。旋盤を二階から一階に降ろそうとエレベーター内に運び入れ、二人が外に出たところ、突然、エレベーターが下降した。佐藤さんも慌てて外に出ようとして間に合わず、挟まれたらしい。
エレベーターは幅約二・二メートル、奥行き約一・八メートル、高さ約一・九メートル。ドアや天井はなく、鉄製の支柱や枠で囲まれ、左右の壁に当たる部分にはベニヤ板が張られた構造。重量制限は五百キロとなっていた。チェーンを巻き上げたり、緩めたりすることで昇降する仕組みで、操作ボタンは一、二階のエレベーター外側の支柱に設置されている。
同署は、機械の故障による誤作動や操作ミスの可能性も含め、事故原因を調べている。
■「普段ほとんど使わなかった」 憔悴の社長
精密機械会社「青木精密」の社長(59)は六日夜、「建物は以前はピアノ修理業者が借りていた。エレベーターはピアノを二階まで運び上げるのに使っていたらしい」などと憔悴(しょうすい)しきった表情で話した。
社長によると、同社が工場の建物を借りたのは一九九二年から。エレベーターの製造年やメーカーなどは分からないといい「うちの会社では普段はこのエレベーターをほとんど使わなかった。時折、工作機械などを移動させる際、運送会社に頼んで動かすことはあった」と説明した。
これまで不具合などは発生したことはなかったという。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060707/mng_____sya_____009.shtml