2006年07月07日(金) 12時39分
AOL がサービスの無料化を検討か(japan.internet.com)
AOL が、一部ユーザーに対するインターネットサービス料金の無料化を検討しているという。
ここ数年、かつてないペースで加入者数が減り続けている状況を受け、AOL はインターネットサービスの利用料に依存したビジネスモデルを捨て、広告料中心のそれに転換することを検討していると、『Wall Street Journal』紙が6日付けの記事で、事情に詳しい関係筋の話として伝えた。
AOL の CEO (最高経営責任者) Jonathan Miller 氏は先週、ニューヨークで親会社の Time Warner 経営陣にこの計画を提案したようだ。
AOLはこの件に対するコメントを控えている。
計画では、AOL のブロードバンド接続ユーザーや、他の ISP からダイヤルアップ接続を行なうユーザーから得ている会費を無料にするという。
この無料化を支持して AOL のポータル利用者が増え、その結果広告が増加して、無料化による売上減が相殺されることを同社は期待している。
親会社の Time Warner がこうした動きを容認したとしても、特に驚くことではないだろう。同社は以前から広告売上に依存した出版事業を展開している。
AOL の加入者数はもう何年も減少を続けているが、最近ではその減少幅が拡大している。AOL によると、2006年3月現在の加入者数は1860万人で、2002年の2670万人から大きく落ち込んでいる。
サービス利用料に依存したビジネスからの脱却は、AOL に大幅なコスト削減をもたらす。サービス利用料からの売上が減っているにもかかわらず、同社のコストは2006年第1四半期で約15億ドルにものぼる。
一方、同じ時期の広告売上は3億9200万ドルだ。
AOL が15億ドルという巨額のコストにあえぐ一方、Google は同時期に好調な業績を記録し、広告料を主体としたビジネスモデルが
莫大な売上 につながる可能性を示している。
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(japan.internet.com) - 7月7日12時39分更新
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