2006年07月06日(木) 23時51分

シンドラー社製エレベーター不具合率、大手の倍以上（朝日新聞）

　東京都港区の公共住宅で起きたエレベーター事故を受けて、国土交通省は６日、国の全施設のエレベーター４７０５基について、昨年４月以降のメーカー別の不具合発生状況を明らかにした。閉じ込めやドアの異常などの不具合は全社平均１基あたり０．１５件で、事故機の製造元シンドラーエレベータ（東京都）は０．４件と高めだった。

　調査は各省庁や国会などに協力を求め、６月２２日締め切りで実施。２００２施設から回答があった。シンドラー社製は１８５基で対象期間中の不具合は７４件。１基あたりの発生頻度は、５８基で４３件の不具合が起きた別の中小メーカーの０．７４件の次に高かった。大手５社は０．０８〜０．１６件。

　また、点検保守を、メーカーまたは系列会社が請け負っている場合と、独立系会社がしている場合とでは、不具合の発生頻度に差はなかった。

　不具合の詳しい内容は引き続き調査中。国交省は「シンドラー社と他社の発生頻度の差について、現時点では何とも言えない」としている。

http://www.asahi.com/national/update/0706/TKY200607060575.html