2006年07月03日(月) 01時28分
前全国保証会長に利益提供 1億2千万円所得隠し(共同通信)
大手信用保証会社「全国保証」(東京都千代田区)が東京国税局の税務調査を受け、2005年3月期までの1年間で約1億2000万円の所得隠しを指摘されたことが2日、分かった。
同社の浅川忠俊前会長(54)が取引先からのリベートを私的に受領したとされ、本来は同社の所得に当たると認定された。追徴税額は、源泉所得税や重加算税を含め1億円を超すとみられる。
浅川前会長は6月、4年間務めた代表取締役を辞任したばかり。会長職も外れ現在は非常勤の取締役になっている。
関係者によると、全国保証は保証業務とは別に、昨年初めから大阪市内で賃貸マンション3棟の建設に乗り出し、大阪府岸和田市の建設会社に約25億円で発注。
この際、浅川前会長は建設会社側から2回に分け、現金計約7000万円を私的に受領。さらに、妻の経営する大阪市内の不動産関連会社がマンション建設に関与したように装い、建設会社側から妻の会社に約4000万円を提供させていた。
(共同通信) - 7月3日1時28分更新
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