2006年06月30日(金) 16時54分
6人死亡の心中で無期求刑 不幸な事件と検察側(共同通信)
愛知県知多市で昨年4月、親族6人が死亡した無理心中事件で、5人の殺人罪と1人の嘱託殺人罪に問われた元鉄工会社経営村田幹夫被告(48)の論告求刑公判が30日、名古屋地裁(伊藤新一郎裁判長)で開かれ、検察側は「結果は重大だが、不幸な事件という面も否めない」として無期懲役を求刑した。
8月25日に弁護側が最終弁論し結審する。
検察側は論告で、被告は放漫な経営で鉄工会社の経営を悪化させ、融資詐欺などで多額の借金を抱えたと指摘。家族の将来を悲観して心中を決意したと述べた。
「動機は信じ難いほど独善的で言語道断。育ててくれた両親や苦労を共にした妻らをためらいなく殺害した」と断罪したが「自己の利益目的ではなく、改悛(かいしゅん)の情も認められる」と説明した。
(共同通信) - 6月30日16時54分更新
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