2006年06月23日(金) 10時07分
「会えば講座代金返します」 新手の資格商法? 不審電話が相次ぐ(西日本新聞)
過去にパソコンや社会保険労務士などの資格講座を受講した人に、「違法な契約だったため、会って講座代金を返したい」という内容の不審電話が県内で相次いでいることが22日、分かった。県消費生活センターは「呼び出して新たな契約を勧められる可能性が高い」として、新手の資格商法とみて注意を呼び掛けている。
同センターによると、51歳女性のケースでは、15年前に受講した講座について、「違法な勧誘をしていたことが判明したため、教材代の一部を返金している」と説明。面会日時、場所を指定し、印鑑と身分証明書を持参するよう指示したという。いずれのケースも、電話をかけてきた業者は「事業を引き継いだ」などと実際に受講契約をした業者と関連があるように話していた。
資格商法の2次被害に関する相談は、資格講座の受講経験者に「資格を取るまで契約は終わらない」などと根拠のない話をして新しい契約をさせるケースが多かった。
今回のケースは、講座代金返還を“餌”に呼び出すという、消費者心理を巧みに突いた新しい手口。同センターには12—16日で計7件の相談が集中して寄せられた。面会日時はいずれもその週末に指定され、今週は相談がないことから、同センターは悪徳業者が週単位などで各地を転々としながら、入手した受講生名簿を基に電話をかけているとみている。
相談や問い合わせは同センター=096(354)4835。
=2006/06/23付 西日本新聞朝刊=
(西日本新聞) - 6月23日10時7分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060623-00000022-nnp-l43