2006年06月21日(水) 03時03分
<光市母子殺害>被告の元少年「死んでも償えない」(毎日新聞)
「もう一度裁判があるなら、その機会を大切にしたい」。広島拘置所にいる被告の元少年(25)は20日夕、接見した知人から判決を知らされ、そう語ったという。
「自分のしたことは死んでも償えることではないし、謝罪しても許されることではない」。判決前の接見で、被告は話した。それでも「たとえ償いきれなくても、生きていることが許されるのなら、償いの気持ちを表し続けていきたい」と思っているという。
母親が自宅で自殺したのは中1の秋。高校時代には、仲間からズボンのポケットに花火を突っ込まれてやけどを負った。事件を起こしたのは卒業から2週間後。「ずっと、心の奥底で友達や本当の家族を探していたように思う」。知人への最近の手紙には、そんな言葉もあった。
拘置所で知り合った男性への手紙に、「ありゃーちょーしづいてる」と、遺族を中傷する言葉を書いた。裁判の過程で発覚し「全く反省していない」と強い非難を浴びたが、2審判決は「知り合った相手のふざけた手紙に触発された面もある」とも指摘した。
(毎日新聞) - 6月21日3時3分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060621-00000013-mai-soci