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吉本興業は国内最強のコンテンツ制作集団の一つだ。テレビ番組を支えるタレントだけでなく、制作機能も備え、デジタルCS放送やインターネットに番組も抱える。デジタルコンテンツの総責任者に戦略を聞いた。
現場から発想するお笑いのプロ中井 吉本興業は時流のメディアをうまく利用してきました。戦前、落語家の桂春団児が、禁を破ってラジオ番組に出演する事件を起こしました。タダで聴かれると劇場に客が来ないのではと、心配していたら、結果は逆でした。戦後はテレビというマスメディアと共に成長し、日本で一番大きなお笑いの会社になりました。
新し物好きの吉本として、地上波テレビの次は何や?と。規模が小さいから、カネを使わんと工夫しろと。タレントや制作のノウハウを持つ吉本と、技術とインフラはあっても、コンテンツを持たないKDDIがインターネットの世界で組んで、仕事を始めたのが「ファンダンゴ」です。それがデジタルCSに発展しました。テレビ局との仕事は、共同製作になりますが、うちはタレントも制作機能もあるから、自分でメディアを持った方が早いと。
僕が吉本に入社した20数年前、ケーブルテレビでMTVが始まった。これだけタレントがいて、制作会社もあるんだから、MTVみたいなものがきるだろうと、会社にレポートを出した記憶があります。今はデジタルCSなら吉本でも波が買えるくらいのコストになりました。そこで流したコンテンツはブロードバンドに流せるし、携帯にも転用でき、DVDでも売れる。自由に2次、3次利用できる訳です。
中井 借り物でやると、権利者がどんどん増えますから。著作権者が1人でも「だめ」といったら2次利用できません。全部自前でやるなら、僕がOK出せばすむ話ですから。
中井 光ファイバーをどう遊ぶか、生活に役立てられるか。「casTY」を始めるときに、それを東京電力さんからきかれたんですよ。それなら、上りも早い光の特色を強調したコンテンツにしようよと。お手本をプロの手で作ってみたのが「ひかライブ」です。ウェブカメラとツールさえあれば、だれでも個人放送局を持てる。だれもが自宅で料理教室が開けるし、エンターテインメントを発信できる。それは一方通行のマスメディアと食い合わない、全然違う楽しみやと思います。