2006年06月20日(火) 20時42分
光市の母子殺害、無期懲役を破棄・差し戻し…最高裁(読売新聞)
山口県光市で1999年に起きた母子殺害事件で、殺人や強姦致死などの罪に問われ、1、2審で無期懲役の判決を受けた元会社員(25)(犯行時18歳)に対する上告審判決が20日、最高裁第3小法廷であった。
浜田邦夫裁判長(退官のため上田豊三裁判官が代読)は、「計画性のなさや少年だったことを理由に死刑を回避した2審判決の量刑は甚だしく不当で、破棄しなければ著しく正義に反する」と述べ、広島高裁判決を破棄し、審理を差し戻した。
同高裁で改めて審理されるが、元会社員に死刑判決が言い渡される可能性が極めて高くなった。
2審の無期懲役判決を、最高裁が破棄したのは、4人を射殺した永山則夫・元死刑囚(97年に死刑執行)に対する83年の判決を含めて戦後3例目。犯行時に未成年だったことが死刑回避の決定的な理由にならないとした判断は、少年による重大事件での量刑判断に大きな影響を与えそうだ。
(読売新聞) - 6月20日20時42分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060620-00000011-yom-soci