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会社員だった小林豊さん(当時23)の母・房枝さんは6月になると、豊さんの死亡を告げる電話が鳴った午前4時20分ごろに目が覚めてしまうという。「4時すぎだとこんなに明るいのかと思い、明るさのなかに悲しみを突きつけられています」
信州大2年だった阿部裕太さん(当時19)の母・萬智子さん(58)は「本当にこの12年、よくやってこれたなと思う。みんなで悲しみを乗り越えてきた」と涙をこぼして振り返った。
裕太さんの死について「犯人を憎む気持ちもあるが、親としては自分を責めてしまう。息子は決して戻らないが、それでも生きていかなければならない」と語った。
遺族はこの日、取材時の記者の質問で傷ついた経験なども語った。捜査の際の警察の対応、事件の被害者への補償などに関する国の対応への批判も相次いだ。
http://www.asahi.com/national/update/0617/TKY200606170364.html