2006年06月15日(木) 12時02分
シンドラー社エレベーター:県内は56件不具合 段差や途中停止など /長野(毎日新聞)
◇今月末まで点検要請
東京都で死亡事故が起きた「シンドラーエレベータ」社製エレベーターの県内での調査をしていた県住宅部は14日、20基で56件の不具合があったと発表した。県は同社に対しては20日までに、不具合が見つかった施設管理者には今月末までに緊急点検するように要請した。
調査の結果、着床したがエレベーターの扉が開かなかった35件をはじめ▽着床階とエレベーターの床に段差10件▽昇降途中で停止7件▽エレベーターの扉が閉まる前に昇降1件——など。トラブルは約30年前から今年4月までのもので、いずれもけが人などはなかったという。
県内で同社製のエレベーターを設置しているのは46施設で62基となった。内訳は▽工場18施設29基▽ホテルなど5施設5基▽事務所13施設15基▽店舗7施設10基▽住宅3施設3基。また、公共施設では厚生労働省長野労働局(長野市)で2基、法務省長野法務局長野南出張所(同)で1基あることが判明。県内の公共施設では7施設9基になった。長野市の「ふれあい福祉センター」で職員が5分間閉じこめられるトラブルがあったほかは、いずれも不具合はなく、けが人などもなかったという。【川口健史】
6月15日朝刊
(毎日新聞) - 6月15日12時2分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060615-00000046-mailo-l20