2006年06月14日(水) 22時01分
トラブル6回、同型制御装置=シンドラー社幹部を聴取−エレベーター事故で国交省(時事通信)
東京都港区のエレベーター死亡事故で、国土交通省は14日、製造元「シンドラーエレベータ」の幹部らを呼び、事情聴取した。同社側は過去に4都県で起きた計6回のトラブルについて、同型の制御装置が使われていたことを明らかにした。
聴取に応じたのは、スイス本社のエレベーター事業のローランド・ヘス最高責任者、日本法人のケン・スミス社長ら。
国交省は、同社製エレベーターのトラブル発生率や各種部品の製造国などをただしたほか、点検マニュアルの配布方法、メンテナンス会社との情報交換について確認。事故原因について見解を求めたところ、ヘス氏らは「捜査中なのでコメントは差し控えたい」と答えたという。
ヘス氏らは聴取後に会見し、今回の事故と同様にドアが開いたまま作動したケースが、千葉県浦安市と東京都八王子市で各2回、名古屋市、広島県内で各1回起きていたことを明らかにした。
いずれも港区の事故機と同じ日本製の制御装置が使われており、1996〜97年に設置。海外で設置した同社製エレベーターには使われていないとした。
(時事通信) - 6月14日22時1分更新
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