2006年06月14日(水) 12時03分
シンドラー社エレベーター:中尾県営住宅 緊急点検、報告漏れただす方針 /群馬(毎日新聞)
◇県職員立ち会い
シンドラーエレベータ社製エレベーター12基がある高崎市中尾町の中尾県営住宅で13日、県職員の立ち会いで、同社による緊急点検が実施された。12基は02年3月の修理以降、事故や不具合はないとしていたが、県が9日に実施した入居者への聞き取り調査で修理後も5基を修理していたことが分かり、使用停止にした。同社から修理報告がなかったため、県は報告漏れの説明を求める方針だ。
緊急点検は同社大宮支社の作業員2人が行い、県建築住宅課職員ら10人が立ち会った。使用停止したエレベーターの制御盤やブレーキパッドなどドアの安全装置を中心に計31項目を点検した。
使用停止となったエレベーターがある棟の30代主婦は「ここはお年寄りが多いのでエレベーターがないと不便。でも事故以来、怖くて乗れません。早く安全に使えるようにしてほしい」と遠目に点検の模様を見守っていた。
同課によると、この日の緊急点検で12基に異常はなく、問題の5基の使用を再開した。また、近く同支社の責任者が県庁を訪れ、これまでの事故や不具合について説明するという。同課の横山節夫課長は「責任者に今回の修理報告漏れの経緯についてただしたい」としている。【木下訓明】
6月14日朝刊
(毎日新聞) - 6月14日12時3分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060614-00000061-mailo-l10