2006年06月11日(日) 00時00分

事故機ブレーキ鑑定へ エレベーター死亡 （東京新聞）

　東京都港区のマンションで、男子高校生がエレベーターに挟まれ死亡した事故で、警視庁捜査一課と三田署は十日、事故機を実際に昇降させる再現実験に向け、製造元の「シンドラーエレベータ」（江東区）のスイス本部から取り寄せたブレーキパッドなどブレーキ部品を事故機のものと交換した。

　ブレーキ部品には大きな損傷跡などはなく、同課などは今後、取り外した部品の劣化状況などを詳しく鑑定し、事故との関連を調べる。

　また、事故ではエレベーターのドアが全開状態のまま上昇。安全装置が正常に作動していなかったことが分かっており、再現実験で昇降などをコントロールする制御盤に異常がなかったか調べる。

　事故機のかごは、高校生と同乗の女性（５７）が救助された直後、最上階二十三階の乗り場のさらに上部の限界点（ファイナルリミット）まで異常上昇した。

　十二日には、事故のあった十二階にかごを降ろすなどして検証作業を本格化させる。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060611/mng_____sya_____010.shtml