2006年06月11日(日) 16時01分
シンドラー社エレベーター:栗東の県営住宅事故 緊急点検で異常なし /滋賀(毎日新聞)
◇住民「乗りたくない」
5月16日に「シンドラーエレベータ」社(本社・東京都江東区)製のエレベーターで乗客5人の閉じ込め事故が起きた栗東市小平井の県営小平井住宅で10日、エレベーターの緊急点検が行われ、設置されている6基すべてに異常がないことが確認された。
点検は県が同社に指示して行われた。エレベーターは設置後3カ月の自主点検期間中で、同社が月1度の点検を行っている。事故機については、事故直後の原因調査時に扉の開閉を感知するセンサーの調整ミスを修正しているが、今回は部品間のすき間や各部の厚みの確認など、さらに詳しく約90項目を調査した。
点検に立ち会った同社大阪支社営業部・南彰吾課長は「初期的な段階でこのような事故があり、県や利用者には迷惑をかけた」と話した。
同住宅に20年以上住んでいるという60代の女性は「怖いし、あまり乗りたいとは思わない。事故のあったエレベーター以外についても最近住民はあまり乗らなくなり、特に子どもがいると『絶対乗りたくない』と言う人もいる」と話した。
県は、事故のあったエレベーターと同時に発注した県営田代ヶ池住宅(湖南市)設置の3基についても緊急点検を指示。同社は、11日に点検を行う。【高橋隆輔】
6月11日朝刊
(毎日新聞) - 6月11日16時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060611-00000263-mailo-l25