2006年06月10日(土) 15時05分
<エレベーター事故>シンドラー社製を緊急点検 札幌医大(毎日新聞)
死亡事故が起きたシンドラー社製エレベーターを設置している北海道立札幌医大(札幌市中央区)は10日、緊急点検を始めた。大学職員立ち会いのもと、同社の担当者2人が、ドアの開閉やブレーキの利き具合などの確認を進めた。作業は同日夕まで続く見通し。道有施設で緊急点検が実施されるのは初めて。
札幌医大では基礎医学研究棟(地下2階、地上14階)に2基設置され、99年4月から稼動している。設置後、小石やボールペンなどの異物がドアに挟まり、開閉できなくなったり、床からずれた位置に停止してドアが開かずに清掃作業員1人が閉じ込められるトラブルが計19件が報告されている。
札幌医大は「安全装置が正常に作動した結果だ」と重大視していないが、国土交通省の要請や利用者の安全確保の徹底を図るため、8日から使用を禁止しており、同社に点検を要請した。異常なしと確認後、稼動を再開する。【田中泰義】
(毎日新聞) - 6月10日15時5分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060610-00000049-mai-soci