2006年06月09日(金) 16時06分
<ネット詐欺>「落札者がキャンセル…」 偽メールに注意(毎日新聞)
インターネットオークションで次点以下となった参加者に対し、出品者を装って「落札者がキャンセルした」などとうそのメールを送って架空の取引を持ちかけ、現金をだましとる「次点落札詐欺」の被害が新潟県内で相次いでいる。新潟県警は「偽物と見破れるメールも多く、気をつけてほしい」と注意を呼びかけている。
県警捜査2課などによると、今年4月末までの被害件数は18件で、昨年1年間の41件の半数近くに上った。インターネットオークションを利用した詐欺被害全体に占める割合も、昨年の12%から32%と急増している。
次点落札詐欺は出品者になりすまし、「落札者が事情で商品を購入できなくなった。代わりに、入札した金額でよいので取引したい」などとするメールを送り、現金をだまし取る手口。本来の落札価格より安価の金額で購入できると思わせるため、被害が相次ぐという。
県警は「落札できずにがっかりした参加者の心理を狙ったもので悪質」と指摘。中には、出品者を装った複数のメールが一度に届いた参加者もおり、被害の拡大が懸念されている。
この詐欺の被害に遭っても、オークション上で正式に成立した取引ではないため、プロバイダーなどによる補償の対象にはならない。大手プロバイダー・ヤフー(港区)の担当者は「落札者の繰り上げなどがあると、正規のオークション画面で確認できるようになっている。参加者に注意してもらえれば、100%防げるはず」と話している。
また、オークションで使用しているIDをそのままメールアドレスのアカウントとして使用している参加者を狙ってメールが送られてくるケースが目立つため、県警は「オークションに登録していないアドレスにメールが来れば、気をつけてほしい」としている。【北上田剛】
(毎日新聞) - 6月9日16時6分更新
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