2006年06月08日(木) 17時07分
「エレベーター怖い」 団地住民や施設利用者 使用停止も シンドラー社事故(西日本新聞)
「シンドラーエレベータ」(東京都)製のエレベーターのトラブルが相次いで発覚、同社のエレベーターがある九州の施設に不安が広がっている。「うちのエレベーターは大丈夫か」。利用者からは心配の声が相次ぎ、施設管理者は使用停止や緊急点検に取り組んでいる。
4月、4階と5階の間で同社製エレベーターが止まり、女性が約一時間閉じ込められた長崎県佐世保市の県営黒髪団地。 住民の40代女性は「トラブルの後、1日がかりで修理していたので大丈夫とは思うが、どことなく近寄りがたく、その後は使っていない」。50代の女性は「随分前から、すぐに止まらなかったり、止まる位置がおかしかったりしていたので、隣近所で『怖いね』と話していた。もう絶対乗りたくない。買い物のときとか大変だけど、階段を使っている」と語った。
同県住宅供給公社佐世保事務所によると、県営黒髪団地と同天神団地(同市)にある同社製エレベーターで、住民が閉じ込められるトラブルは昨年3月から今年4月までに計5件起きているという。
福岡市中央区の福岡中央公共職業安定所では8日、エレベーターを緊急点検。雇用保険の給付手続きに訪れた博多区の男性(44)は「東京の事故後、エレベーターに乗るときはメーカーを確認して乗っている」と話した。
都市再生機構九州支社(福岡市)によると、同機構が管理する福岡市と山口県の5つの団地に設置された同社製エレベーターは計15基で、8日中に点検を終える予定。
福岡市建築指導課は同日午後、事故を起こしたエレベーターと同型機種がある同市東区の和白郵便局と同市早良区の中村家具福岡店に職員を派遣し、点検を徹底するよう指導する。
=2006/06/08付 西日本新聞夕刊=
(西日本新聞) - 6月8日17時7分更新
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