2006年06月06日(火) 00時00分

警察官、行員装い　暗証番号聞き出され 財布盗難、２８３万被害 （東京新聞）

　埼玉県和光市本町の飲食店で五日夜、経営者の女性（４９）が現金約二十一万円入りの財布を盗まれた後、電話で一緒に入っていたキャッシュカードなどの暗証番号を聞き出され、現金約二百六十二万円を引き出される被害があった。

　同市や隣接する同県朝霞市では、財布などを盗まれた後、暗証番号を聞き出そうとする電話がかかってくる事件が約十件発生しており、朝霞署で窃盗容疑で関連を調べている。

　調べでは、同日午後八時十分ごろ、同店に警察官を名乗る男から「怪しい男を捕まえた。財布を盗まれていないか」と問い合わせる電話があり、女性は店内に置いていた財布がないことに気付いた。数分後、今度は銀行員を名乗る女から「暗証番号を変更するので教えてほしい」と電話があり、女性は番号を伝えたという。その後、クレジットカードで勝手に融資されていることが分かり、だまされたことに気付いた。

　警察官を名乗る電話の直前に、スーツ姿の男二人が店に立ち寄って不審な動きをしていたという。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060606/eve_____sya_____003.shtml