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同庁はブレーキを制御する装置の不具合が事故につながった可能性があるとみて、6日も専門家の立ち会いのもとで現場検証を続けている。
捜査1課の調べでは、エレベーターは滑車に通したロープで箱部分をつるし、もう一方の端のおもりとでバランスをとる構造。安全を確保するために、各階にあるブレーキパッドと、ドアが閉じないと稼働しないための安全装置が連動しており、乗降中に動き出さないよう屋上にある機械室で制御している。
ところが、12階の天井部分に挟まれていた市川さんが救出された際、作業員が電源を切ったにもかかわらずエレベーターは急上昇し、最上階の停止位置を超えて天井寸前に達していた。衝撃で8本あるワイヤのうち3本が滑車から外れたという。エレベーター管理会社によるとこうした急上昇は「突き上げ」と呼ばれ、発生はきわめて少ないという。
事故当時、同じエレベーターには女性(57)が同乗していたが、急上昇する前に13階から救助されていたため無事だった。
同住宅を管理する港区住宅公社が過去のトラブルについて調べたところ、03年4月以降、エレベーター2基で計41件に上ることが分かった。公社は4日の会見で「不具合は19件」としていたが、その後の調査で新たに報告が寄せられたという。公社はエレベーターが稼働し始めた98年までさかのぼって調査を進めており、トラブル件数はさらに増える可能性もある。
警視庁は制御装置の不具合が事故につながった可能性があるとみて、過去のトラブルを詳細に分析し、事故原因の特定を進めている。
http://www.asahi.com/national/update/0606/TKY200606060383.html