2006年06月05日(月) 11時59分

ＣＯ中毒死、ガスコンロに欠陥　メーカー部長ら書類送検（朝日新聞）

　東京都新宿区のラーメン店で０３年９月、ガスコンロを使用していた店員（当時２５）ら２人が一酸化炭素（ＣＯ）中毒で死亡した事故で、警視庁は５日、コンロの構造上の欠陥を放置して事故を引き起こしたとして、製造元の調理器具メーカー「マルゼン」（東京都台東区）の研究開発部長（５６）と開発担当者（３５）を業務上過失致死の疑いで書類送検した。

　捜査１課の調べでは、開発担当者は、炎の出力口から鍋底までの間隔を当初より５センチ狭い１０センチにするよう仕様変更したが、ＣＯ発生量を確認する燃焼実験を行わずに販売した。２人はその後、同型コンロで不完全燃焼する不具合の報告を受け、ＣＯ中毒が発生することを予見できたのに措置をとらず、店員らを死亡させた疑い。

　新宿のラーメン店では０３年９月１４日午後、店内で店員と友人の男性が倒れているのが見つかった。店員らは前日の閉店後、換気扇を回さずにコンロにスープの入った鍋をかけてＣＯ中毒になった。

http://www.asahi.com/national/update/0605/TKY200606050157.html