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捜査本部は記者会見で、畠山容疑者が逮捕直後の調べに対し、豪憲君の遺体を遺棄したことを大筋で認める供述をしていると明らかにした。共犯者がいるような趣旨の供述はないという。殺人については「やっていない」と話しているという。
畠山容疑者は逮捕前の取材に対し、豪憲君事件とのかかわりを一切、否定していた。5月27日には実家に報道陣を招き入れ、豪憲君事件について「(豪憲君が連れ去られたと見られる)5月17日は、午後2時から4時まで1人で家にいた。その後、実家に行き、豪憲君が家に帰らないと聞いて捜索に参加した。なぜ疑われるのか分からない」などと話していた。
捜査本部の調べでは、畠山容疑者は5月17日夕方から行方不明になっていた豪憲君の遺体を、自宅から南に約12キロ離れた同県能代市の米代川岸の道路わきの草むらに捨てた疑いが持たれている。豪憲君は同日午後3時すぎ、帰宅途中に何者かに連れ去られ殺害されたとみられている。死因は背後から首を絞められたことによる窒息死だった。
捜査本部は4日朝から、畠山容疑者の自宅や能代市の実家、さらにふだん乗っている白い軽自動車を殺人と死体遺棄容疑で捜索する一方、能代署で任意で事情を聴いていた。
捜査本部は、豪憲君が自宅の約80メートル手前で行方が分からなくなったことや、抵抗したような形跡がないこと、周辺で不審な人物が目撃されていないことなどから、豪憲君と顔見知りで周辺に土地勘のある人物による犯行との見方を強めていた。
そうした中、豪憲君の遺体に付着していた毛髪のDNAを分析したところ、畠山容疑者のDNAと一致した。畠山容疑者の軽自動車のものと同じ種類のスタッドレスタイヤの跡も確認した。
豪憲君が行方不明になった直後に、自宅前で白い軽自動車の後部トランクを畠山容疑者が閉めていたとの目撃情報も得ているという。
一方、畠山容疑者の長女は4月9日午後、「友人の家に行ってくる」と言い残して外出したまま行方が分からなくなった。翌10日午後、豪憲君の遺体発見現場から約2キロ離れた米代川支流の藤琴川で、水死体で見つかった。
「過って川に落ちた」とみる県警の判断に畠山容疑者は反発し、県警に抗議するとともに、自ら目撃情報を求めるビラを配っていた。捜査本部は、こうした県警への不満が事件の背景にあった可能性もあるとみて動機の解明を進めるとともに、畠山容疑者と豪憲君やその家族との間に、何らかのトラブルがなかったかについても調べている。
畠山容疑者は73年、旧二ツ井町(現・能代市二ツ井町)で生まれた。高校までを地元で過ごした。栃木県内のホテルで働くなどした後、95年に結婚。翌年に長女が生まれたが、すぐに離婚した。
http://www.asahi.com/national/update/0605/TKY200606040245.html