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この競争に火がついたのは03年秋。愛媛県などの中小業者が大手の値上げのすきを突いて設備増強し、安売り攻勢に出たのがきっかけだ。さらに04年秋には王子紙が中小の淘汰(とうた)を狙い、体力勝負の拡販競争突入を宣言。業界全体を巻き込んだ泥沼の消耗戦に陥ってしまった。
しかし、昨年に入って重油やチップなどの価格が一段と高騰。全面戦争を仕掛けた当の王子紙も「この値段では原燃料高を吸収できない」(篠田和久常務)とお手上げ状態で、方針転換を余儀なくされる結果となった。
今回は中小も音を上げ、既に一部は値上げに動き始めている。さらに家庭紙首位の大王製紙も追随する姿勢を見せており、業界では「今回の値上げはうまくいくのでは」(クレシア)と期待する声が広がりつつある。
ZAKZAK 2006/06/05