2006年06月01日(木) 15時44分
大阪府人口3位転落 5月1日現在、神奈川に抜かれる(産経新聞)
1日に発表された5月1日現在の推計人口で、大阪府が初めて神奈川県に抜かれ、全国3位に転落したことがわかった。昨年10月の国勢調査の速報値では大阪が神奈川をわずかに上回っていたが、逆転は時間の問題とみられていた。
5月1日現在の大阪府の人口は882万1085人で、神奈川県の882万3227人をわずかに下回った。
企業の本社機能の東京移転などにより転出する人が増え、人口が微増にとどまった大阪に対し、東京のベッドタウンを抱える神奈川は大幅増になった。
大阪府企画室によると、府の月別推計人口は最近、880万人をやや上回るレベルでわずかな増減を繰り返している。しかし、すでに府の人口は昭和48年以降、府外への流出が流入より多い「社会減」に転じており、全国的な少子化傾向で自然増が望めない中、府では早ければ平成17年をピークに人口は減少に転じると予測している。
昨年10月の国勢調査では地価の下げ止まりにより大阪でも人口の都心回帰の傾向がみられたが、首都圏には追いついていないのが現状で、東京一極集中が人口の面でも顕著に表れた形だ。
■太田房江・大阪府知事 「人口だけでなく、企業活動や雇用機会、歴史、文化など、都市としての魅力がいかに充実しているかが重要。人口減少社会が現実となっている中、大阪が活力ある都市として持続的に発展するよう引き続き積極的に取り組む」
(産経新聞) - 6月1日15時44分更新
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