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携帯端末機(端末)は、取り締まりの際、放置駐車車両の車種やナンバーなどを入力し、警察署に送信するための機器。
愛知県警では、駐車監視員の端末が午前9時の業務開始から使用できないトラブルが起きた。端末がつながる県警本部のコンピューターにデータの入力漏れがあったため。3時間後にすべてが復旧し、午後から業務を開始した。
愛知県警によると、午前9時ごろ名古屋・中村署管内で駐車監視員が7台の端末を使用して取り締まりを開始しようとしたが、いずれの端末もパスワードを入力しても起動しなかった。駐車監視員制度を導入する市内16署のうち、午前中に活動しようとしていた15署の全端末計54台に同様の障害が起きた。
県警本部のコンピューターシステムには業務開始に先立ち、監視員が所属する会社と県警の契約期間を入力することになっていたが、これを入力し忘れていた。
仮パスワードを使用していた前日までのテスト期間にはこの項目がなくても作動したが、本番当日には本パスワードが与えられたことから、コンピューターにデータ不足と判断されて、端末が起動しなかった。人為的な単純ミス。本パスワードを使用しての最終テストをしなかったことについて、県警は「詰めが甘かった」と話している。
県警が復旧作業に当たったところ、午前10時43分に中村署を担当する監視員の端末の一部が回復、正午までにすべての端末が正常に戻った。
警察官用の端末は当初から正常に起動し、予定通り取り締まりを行っている。
この影響で、放置違反金の収納事務などを新たに始める名古屋市昭和区の「放置駐車対策センター」は1日午前10時半から予定されていた業務開始式が中止となった。
愛知県警の鈴木雄二交通部長は「関係者の方々にご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と陳謝した。
東京都渋谷区の警視庁渋谷署では、端末機にパスワードなどを入力すると作動しなくなるなどトラブルが続出。パスワードが練習の時と違っていたことが監視員にきちんと伝わっていなかったのが原因とみられ、約1時間後に回復した。
京都府警でも、端末機が起動しないトラブルが発生。付き添いの警察官がパスワードを入力したり、プログラムの修正作業をするなどして約30分後に起動した。
▼駐車監視員の作業 違法駐車を発見し、車内や付近にドライバーがいない放置車両と確認した場合、まず後方からデジタルカメラで撮影。携帯端末に違反状況を入力してステッカー(確認標章)をプリントアウトし、フロントガラスなどに取り付ける。前方から再度写真を撮り、作業は終了。違反はステッカーを張った時点で成立する。警察庁によると作業に5分から10分掛かる。反則告知やレッカー移動の判断はできず、放置違反金(1万−2万5000円)の徴収もしない。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060601/eve_____sya_____006.shtml