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改正道路交通法の施行に伴い、違法駐車対策の目玉となる、民間の駐車監視員による駐車違反取り締まりが1日、全国で一斉にスタートした。
新制度の初日ということもあり、この日は、繁華街でも違法駐車は少なめだった一方、監視員が違反状況を入力する端末機がうまく作動しないなどのトラブルもあった。また、違反が確認されれば即摘発されるため、取り締まられたドライバーからは、不満の声が上がった。
●違法駐車一掃?
1日は、3大都市圏や県庁所在地など114区市町の264警察署管内で、計1578人の民間監視員が取り締まりにあたった。地域によっては同日深夜や翌日未明まで実施する。
東京・歌舞伎町では午前9時からグリーンの制服を着た監視員らが巡回した。いつもは朝から違法駐車が目立つが、制度開始初日のせいか、放置車両はほとんど見当たらない。飲食店を経営する男性(53)は、「昨日までは店の前に車やバイクがたくさん置いてあって邪魔で仕方なかったのに、今朝は1台もない」と驚く。
また、大阪・ミナミの御堂筋周辺も、普段は乗用車やトラックがすき間なく駐車しているが、この日は、いつもの10分の1以下で、街の風景が一変していた。
●ドライバー
東京・銀座では、歌舞伎座内の店に商品を卸している銘菓製造会社のワゴン車を監視員が摘発。戻ってきたドライバーの男性は、「これまで摘発された経験がないのに」と、しばしぼう然。はがしても良い違反ステッカー(標章)をはり付けたままで車を出発させていた。
東京・渋谷では、監視員が駐車していたタクシーのナンバーを撮影しようとしたところに運転手(50)が戻り、危うく違反を免れたケースも。運転手は「制度は知っているが、わずか1分で済む用事なのに」と不満を漏らしていた。
●トラブル
警視庁渋谷署では、監視員が違法車両のナンバーなどを入力する携帯端末機が、パスワードの入力ミスで作動せず、取り締まり開始が30分遅れた。また、新宿署管内の取り締まり現場では、監視員の携帯端末から印刷されるステッカーに情報が印字されないトラブルがあり、違法駐車の確認作業に予想以上の時間がかかっていた。
一方、名古屋市内の16署で出発前に署内で携帯端末機を立ち上げようとしたが起動せず、午前中の取り締まりを急きょ中止した。また、茨城や大阪、京都などでも携帯端末がうまく作動しないトラブルが相次いだ。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060601itw4.htm?from=top