2006年06月01日(木) 20時24分

新銀行東京、開業初年度は２０９億円の赤字（朝日新聞）

　東京都などの出資で昨春開業した新銀行東京が１日発表した０６年３月期決算は、２０９億円の当期赤字だった。事務センターの外注費や広告宣伝費など開業に伴う経費がかさんだのが響いた。中小企業を中心とした融資と信用金庫との提携保証の合計残高は１９３０億円。当初目標（２５８０億円）を下回ったが、仁司泰正代表執行役は「資金繰りの苦しい中小企業は多く、手応えはある」と話した。

　本業のもうけにあたる業務純益は１８６億円の赤字。経営の健全度を示す自己資本比率は３０．３１％で、貸出残高に占める不良債権比率は０．９％。０７年３月期は貸出金の増加に伴い利息収入が増え、業務純益が１４０億円の赤字、当期損益は１８０億円の赤字にやや改善する見込み。開業３年目の０８年３月期の黒字化を目指している。

http://www.asahi.com/business/update/0601/139.html