2006年06月01日(木) 01時58分
<W杯チケット>「ツアー代金返して」マックス社に殺到(毎日新聞)
サッカー・ワールドカップ(W杯)のチケットで再びトラブルが起きた。31日明らかになった東京都内の旅行会社によるチケット付きツアーの突然の中止。「プラチナチケット」と呼ばれ、入手困難なための宿命なのか。開幕まであと8日に迫り、8年前の悪夢がよみがえる。【永井大介】
トラブルが表面化した「マックスエアサービス」が入る東京都千代田区内のマンション入り口には31日午前10時ごろから、ツアー申込者が訪れ、説明を求めた。6人の社員が対応したが、電話も殺到、回線はパンク状態となった。
マ社によると、募集したツアーは、日程や観戦試合数などの組み合わせで26種類。中国国際体育旅游公司からチケットを入手予定だったが、30日夕方までに連絡が取れず、入手は困難と判断し、すべてのツアーのキャンセルを決めたという。決定した時点で、1080人分1200枚が申し込んだ状態だった。
◇「公司にだまされた」…マ社長が謝罪
マ社の指田清一社長は31日午後6時から会見した。冒頭、「中国国際体育旅游公司にだまされた。ツアー申請者の期待を裏切ったことを深くおわびしたい」と謝罪した。
指田社長によると、知人の中国人男性から公司を紹介され、今年1月に3744人分のチケット入手を依頼する契約を結んだ。公司から「チケット代を払ってもらわないと、チケット確保は出来ない」と要求され、申請者の名簿を渡し、チケット代約8000万円を支払った。
契約には「公司がチケットを取れなかった場合、受け取った金額はマ社に全額返済する」と記されていた。しかし、29日には公司側から「まだ入手できない。あと3日待ってくれ」との話があり、同日夕から連絡が取れなくなったという。
チケットの入手方法について、公司は「北京五輪があり、各国大使館との間でW杯チケットと五輪チケットを交換する約束が出来ている」と説明していたという。指田社長は「申請者には全額の返済だけでなく、精神的被害の補償も検討したい」と話した。
(毎日新聞) - 6月1日1時58分更新
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