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三洋電機は３１日、経営不振の責任をとって辞任した井植敏・前代表取締役会長（現最高顧問）ら８人の前取締役と、６月下旬の株主総会を機に退任する監査役１人について、退職慰労金の支給を当面見送る方針を明らかにした。２３日に開く定時株主総会には退職慰労金の支給に関する議案そのものを提出しない。来年以降に議案を出すかどうかは未定という。
三洋は昨年の定時株主総会で、退任役員の退職慰労金の支給を業績回復のめどがつくまで見送る議案を承認している。今回の議案提出の見送りについて、同社は「まだ回復のめどはついておらず、株主の理解が得られない」（広報担当者）と説明している。