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元副社長は逮捕に先立ち仏主要メディアの取材に応じ、04年にルクセンブルクの金融機関にある政財界有力者の「裏金口座リスト」を司法当局に送ったことを認めた。リストは捜査で偽造と判明したが、「自分の情報源から入手した」と主張。首相の関与についても否定していた。
ドビルパン首相がこのリストをもとに情報機関幹部(すでに退職)に裏金疑惑を探らせた疑いも浮上。この元幹部も捜査当局の取り調べを受けたが、詳細な供述を拒否したとされる。
首相が政敵攻撃のために情報機関を私物化していた事実が明らかになれば、進退問題に発展するのは必至だ。だが、関係者が口を固くつぐんでいるうえ、被害者であるはずのサルコジ氏自身が左派を利することを警戒して追及に熱心ではない。
ルモンド紙などが報道合戦を続けているが、世論調査では優先課題の10位にとどまり、生活とかけはなれた政略疑惑に国民もしらけ気味だ。首相就任から1年がたったドビルパン氏の支持率は28%と低迷しているが、疑惑そのものは尻すぼみに終わる可能性がある。