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平成12年の容器包装リサイクル法(容リ法)施行後、コンビニ業界では、レジ袋の使用量の削減に取り組んできた。16年度の実績では12年度比で約15%を削減しており、同協会では「レジ袋の厚さを薄くする『薄肉化』を推進したことでここまで削減できた」と説明している。
最大手のセブン−イレブン・ジャパンも積極的にレジ袋を薄くした結果、16年度には11年度比で約28%の削減を実現した。ただ、同協会では「これ以上薄くすると、商品を入れたときに袋が破れる可能性もある」と限界を指摘しており、「声かけ」の徹底で消費者に協力を呼びかける作戦に出た。
具体的には、缶入り飲料だけなど少量点数の購入では袋を使わずシールやテープで対応するほか、精算の際、積極的に声をかけ協力を求める。
「声かけ」の効果についてはこんな例がある。
ローソンが昨年11月から約1カ月、独自に実施した「声かけ」運動では顧客に対する声のかけ方を工夫した。
これまでの「袋にお入れしますか」から「このままでよろしいですか」と変更。弁当と飲料を一緒に購入した場合、別々の袋に入れていたが、「ご一緒でよろしいですか」と声をかけるようにした。この結果、「運動前に比べ約30%削減した店もあった」(同社)ほどで、大幅な削減につながったという。声をかけられると、つい「はい」と答えてしまう心理を巧みに利用したものだ。
大半はごみとなるレジ袋だが、1枚製造するのに約18ミリリットルの原油が利用されるといわれ、1枚の節約が着実な省エネ効果につながる。今国会で審議中の容リ法改正では、レジ袋有料化の議論もあるが、コンビニ業界は反対の立場。地道な声かけ運動を徹底することで、有料化に向けた動きを牽制(けんせい)する狙いもあるようだ。(石垣良幸)
(05/30 00:40)