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石綿の労災認定には、平均で5カ月前後かかるため、請求があった1796人のうち、05年度内に処理できたのは840人(103人は前年度からの繰り越し)だった。申請は4〜6月はそれぞれ20人台だったが、その後急増。9月以降は3ケタ台が続き、3月は過去最多の240件だった。
認定された人の内訳をみると、中皮腫が503人、肺がんが219人でいずれも前年の4倍近くだった。認定率は中皮腫が90.3%、肺がんは77.4%。
認定者を都道府県別にみると、大阪が最も多く129人、次いで兵庫105人、東京と神奈川が64人ずつ、広島30人、愛知28人、福岡26人などだった。また業種別に見ると、造船や建材などの製造業が361人、建設業が301人で、この2業種で全体の91.7%を占めた。
これで、73年の初認定以来、中皮腫と肺がんによる石綿の労災認定者は合計1578人(中皮腫1005人、肺がん573人)となった。