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加賀市と野鳥の会
変更・中止を要望
あわら市で電源開発(本社・東京)が計画している風力発電所について、日本野鳥の会と石川県加賀市が26日、同市の片野鴨池で越冬する国の天然記念物のマガンやヒシクイなどの野鳥に悪影響があるとして、同社やあわら市、福井県などに計画の変更や中止を要望した。
計画によると、風力発電所は、あわら市富津地区の集落を囲むように、高さ約60メートルの風車9基を設置する。最大出力は1基あたり2300キロワットで、北陸電力の今夏の買電公募抽選に選ばれれば、08年度中の運転開始を見込んでいる。
野鳥の会によると、ラムサール条約に登録された片野鴨池で越冬している渡り鳥は早朝鴨池を飛び立ち、日中は福井県の坂井平野でえさを食べ、日没前後に鴨池へ戻る習性がある。同会が今年3月7〜23日の早朝、夕方の計22回、計画地周辺でマガン2千羽超の飛行を調査したところ、早朝は約30%、夕方には8%が計画地上空を通過。風車の羽根の高さ付近を飛んでいる例も確認された。
同会は「野鳥が風車の羽根に衝突する恐れがあるほか、発電所が出来ることで生育環境に大きな影響を与える恐れがある」と指摘。大幸甚・加賀市長も「野生生物はわずかでも環境のバランスが崩れれば生息が難しくなる。計画を見直して欲しい」と訴えた。
これに対し、あわら市の長谷川賢治理事は「市は事業主体ではないが、電源開発に細かい調査の実施など最大限努力してくれるよう伝えたい」、電源開発広報室は「専門家の意見を聞き、影響を最小限に抑えられるように検討したい」としている。
http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000000605290004