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2006年05月29日(月) 00時00分

行政書士なしで書類作成 大阪陸運協会兵庫支部朝日新聞

 車両の名義変更の代行などをしている財団法人「大阪陸運協会」兵庫支部(神戸市東灘区)で、専属の行政書士が死亡したのに、無資格の女性職員2人が有償で代行業務をしたとして、兵庫県警生活経済課と東灘署は29日までに、行政書士法違反容疑でこの職員2人と、同協会の男性理事長(64)、同支部長の女性(58)の計4人の逮捕状をとり、同日、大阪市中央区の同協会と、同支部を家宅捜索した。容疑が固まり次第逮捕する。理事長は国土交通省近畿運輸局OBで、同支部からの相談に対し、職員らに業務をさせるよう指示したとされる。

 調べでは、4人は2月3日、同日死亡した同支部専属の行政書士の名義を使い、自動車の名義変更書類を作成するなどし、客3人から手数料計1万5200円を受け取った疑い。職員から相談を受けた支部長が理事長に指示を仰ぎ、了承されたという。

 関係者によると、この行政書士は死亡する前から不在のことがあり、職員らが名義を使って業務を代行することがあったという。県警は、同支部がその後も無資格での代行業務をしていた可能性があるとみている。

 同支部は、国交省兵庫陸運部に隣接。自動車税の印紙やナンバープレートを販売するほか、行政書士が支部内に事務所を置き、自動車の名義変更などの書類作成を有償で請け負っていた。

 同協会は、自動車事業の振興などを目的に1957年に設立された。近畿2府4県に15支部・事務所があり、近畿運輸局OBらが役員を務めている。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200605290040.html