2006年05月28日(日) 19時20分

報道陣の入国にブラ・ピの許可　出産で過熱する規制（朝日新聞）

　出産のためアフリカ南部ナミビアに滞在するハリウッドスターのアンジェリーナ・ジョリーさん（３０）と交際相手のブラッド・ピットさん（４２）のプライバシー保護を目的に、異例の報道規制を敷いているナミビア政府が、入国ビザを請求した南アフリカの報道陣に、ピットさんらの許可を得るよう求めたことがわかった。２６日付の南ア紙「スター」が報じた。メディアと政府の攻防が過熱するなか、米誌によるとジョリーさんは２７日女児を出産した。

　２人は名前をもじって「ブランジェリーナ」の愛称で呼ばれている。高額での取引が予想される赤ちゃんの写真撮影を狙い、２人がナミビア入りした４月以降、パパラッチも多数入国した。これに対し、同国政府は、カップルの要請に応じて、パパラッチに国外退去を命じたうえ、レストランで食事中のカップルを撮影した南アの写真家を２度も逮捕した。

　ナミビア政府の対応には、南ア編集者フォーラムが「市民がプライバシーを守る権利と同様に、報道陣にも取材する権利はある。厳しすぎる」と批判。逮捕者を審理したナミビアの裁判所も「勾留（こうりゅう）までする必要はなかった」として罰金刑を言い渡した。

http://www.asahi.com/culture/update/0528/014.html