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川崎厚労相は訓示で「いまわれわれにできること、何をおいても事実を明らかにすることしかない。いま報告されている以外でも何か問題あれば、包み隠さず報告を」と述べ、信頼回復のために詳細な調査と報告を行うよう厳しく求めた。
村瀬清司社保庁長官は局長らに「不適正な事務処理は、ただちに適正に切り替える必要がある。ぜひ不退転の覚悟でみなさんと実態把握したい」と述べ、全国の社会保険事務所で行われている国民年金保険料の免除・猶予手続きの実態について、29日中に公表する考えを示した。
また、不適正な事務処理に対しては、職員の処分を視野に詳しい経緯の把握を進め、6月末までに処分を行いたいとした。不正な処理の取り消しと改めて適正な処理を行う期限についても、年金加入者の保護の立場から6月中には終える必要があるとした。
一方、再発防止策について、法令順守の仕組みの再構築が必要とし、(1)組織全体から不正の情報が上層部にあがる仕組み(2)年金加入者から情報を受ける仕組み(3)事務手続きで入力と処理の分離(4)業務監査の改善−の4つを現段階での検討課題にあげた。
(05/27 23:23)